メレダイヤとミル打ちがやさしくきらめく ダイヤモンドリング【ジュエリーリフォーム実例】

今回はお客様にご依頼いただきました、ダイヤモンドリングをご紹介します。

ご結婚の際に作られた大切な指輪。
けれど、パートナーのお仕事の関係で普段は着けることができず、ずっと仕舞われたままになっていたそうです。

ご本人が日常で身に着けられるリングとして生まれ変わらせる、という方向でお話が進んでいきました。

結婚指輪とは別にお持ちだったメレダイヤを活かした、シンプルで上品なデザイン
ご要望のひとつとして、「手元にあるメレダイヤを使いたい」とのご希望がありました。
以前お持ちだったジュエリーに留められていたメレダイヤを、6pcs使ってリフォームに活かしています。

ダイヤはリングの中央に、彫り留めという技法でセッティングしました。
地金に直接彫りを入れて石を留めることで引っかかりが少なく、日常使いにも適した仕上がりです。

リングの上下には、細かな粒が連なるミル打ち加工を施し、手仕事ならではのあたたかみと、さりげない装飾性を添えました。
さらに表面はマット（つや消し）仕上げに。
プラチナ本来の上品な輝きを抑え、落ち着いた印象と柔らかな質感が加わります。
ミル打ちとマット加工の組み合わせによって、ナチュラルさの中にアンティーク調の表情が調和した、特別な一本に仕上がりました。

おふたりの想いがこもった結婚指輪。
ご本人が日々の中でそっと身に着けられることで、新たな意味が加わり、指輪の存在がより深いものへと変化していったように感じます。

指輪は、使ってこそ輝くもの
どんなに大切な指輪でも、しまっておくだけではもったいない。
ほんの少しの工夫で、日常に取り入れやすくなり、また違った意味を持ち始めるものです。

ご自宅に、使っていないジュエリーがありましたら、ぜひ一度ご相談ください。
眠っていた宝石に、もう一度光をあてるお手伝いができれば幸いです。