青い宝石の種類と幸せを願う石言葉~サファイア、アクアマリン、アイオライト、ラピスラズリetc…~

ジュエリー

ジュエリーとして身に着ける方から観賞用に収集する方など、宝石の愛で方やその度合いは千差万別。
そんな宝石を愛する多くの人を魅了するのが青い宝石ではないでしょうか?

青は清廉で落ち着いた印象を与え、抵抗無く取り入れやすい色のひとつ。
この夏の猛暑の中、気分だけでも涼しくしたい時にも取り入れたいですよね。
今回は様々な「青い宝石」についてご紹介します。

青い宝石の宝石言葉と意味

聖なる青の宝石「サファイア」

宝石言葉:誠実・慈愛・徳望・崇高

青い宝石といえば誰もがが真っ先にサファイアを思い浮かべるでしょう。
天空・地球・宇宙の青を連想させるサファイアは、キリスト教では古くから “神に近い石 ”、“天界そのもの” として神聖視されてきました。
その深く高貴な青色を持つサファイアは「ロイヤルブルー」と言われイギリス王室でも愛されていたことでもお馴染みの宝石。
故ダイアナ妃の愛した有名なオーバルカットのサファイアリングは、現在はキャサリン妃の手元で変わらない輝きを放っています。

人魚の涙の異名「アクアマリン」

宝石言葉:幸福に満ちる・幸せな結婚・聡明・勇気

アクアマリンのどこまでも澄んだ青は「人魚の涙」という異名を持つように「海」や「水」を連想しますよね。
古代ヨーロッパでは、船乗りたちの間で航海安全や豊漁など“航海のお守り”として大切にされてきたそうです。
硬度が高く傷つきにくいうえに比較的大きな結晶も産出されやすく、気軽に身に着けられる宝石のひとつ。
ろうそくなどの夜の明かりの中で、幻想的で美しく輝くことから夜会用の“夜の宝石の女王”という呼び名もあるのだとか。

菫色(すみれ色)の道しるべ「アイオライト」

宝石言葉:道しるべ、徳望・誠実・穏やかな心

アイオライトの由来はギリシャ語で “すみれ色” を意味する 「ion (イオス) 」と “石” を意味する 「lithos (リトス) 」から来ていると言われ、日本名はすみれに青と書いて「菫青(きんせい)石」と言います。
多色性を持つアイオライトは航海の道しるべ(羅針盤)として利用されていたそう。
このことから人生の道しるべとなり迷いを払ってくれると信じられています。

天の神が宿る石「トルコ石(ターコイズ)」

宝石言葉:成功と繁栄・健やかな体・旅の安全・解放

トルコ石(ターコイズ)は、はるか数千年前から魔除けとして親しまれているそうです。
晴れわたる空のような青い色を持つトルコ石は古くから 「天の神が宿る石」 として大切にされてきました。
蜘蛛の巣のようなマトリックスの入った「スパイダーターコイズ」はカジュアルなメンズジュエリーなどでよく使われており、混じりけの無い美しい色合いを持つ希少価値の高い「スリーピングビューティー」はハイジュエリーに使用されることもあります。

タンザニアの夕闇迫る夜空「タンザナイト」

宝石言葉:冷静・希望・神秘・高貴

和名は灰簾石 (かいれんせき)、鉱物的にはゾイサイトという種の鉱物です。
タンザナイトは比較的新しい石で、1967年に東アフリカのタンザニアで発見され、ニューヨークのティファニー社が産地にちなんでタンザナイトと命名しました。
特徴的なのは、角度によって多色性を示す輝きで、夕暮れから夜に移り変わるような色味が幻想的です。

空を描く青「ラピスラズリ」

宝石言葉:成功・幸運・健康

ラピスラズリは、ラテン語で石を意味する「ラピス(lapis)」と、ペルシャ語で青や空を意味する「ラズワード(lazward)」というのが名前の語源だとされています。
その神秘的な青色から、天空から宇宙までを想像させ、「神につながる石」として様々な伝説が残っています。
ラピスラズリの青色は絵の具として使われてきたことでも知られています。
産出国であるアフガニスタンから海を渡ってヨーロッパに運ばれたことから「ウルトラマリンブルー (海を越えてくる青) 」 と呼ばれ、画家たちの憧れの深い青でした。

魅力あふれる多種多様な青い宝石たち

鮮烈なネオンブル―の稀少石パライバトルマリンやアウイナイト。
まばゆい煌めきを持つブルージルコンやベニトアイト。
鮮やかな水色~深い青と幅広い色味を持ち比較的気軽に取り入れられるブルートパーズなど……
今回紹介した以外にも、青い色を持つ宝石は他にも数多く存在しており、今も昔も人々の心を魅了しています。

「幸せ」を願う青

「サムシングフォー」という花嫁の幸せを願う4つのおまじないのひとつに「何か青いものを身に着ける」を意味する「サムシングブルー」というおまじないがあります。

青は聖母マリアを象徴する色とされており、「清らかさと誠実な愛情」を意味していると言われています。
ガーターにあしらうブルーのベルトやブルーの靴を履くことで取り入れることもできますが、定番は指輪にあしらうというもの。結婚指輪の内側にサファイアを埋め込んだり婚約指輪にブルーダイヤモンドをあしらう形で取り入れることが可能です。

「サムシングブルー」の他に「幸せの青い鳥」でも知られていますよね。

「海の青」、「空の青」から「自由・知性・平等」をイメージさせる色で平和を象徴する色としても様々な国旗やシンボルマークにも採用されています。

青い宝石につけられる宝石言葉には意味合いは違えど共通して「幸せ」を願う言葉が込められており、青の持つ心地良い色味は発想を冴えわたらせ、心を穏やかにさせる効果があるとされています。

自分の持つ魅力を引き出し未来の幸運を願い身に着ける青に、大切な人の成功や幸福を願い贈る青。
それぞれの青の持つ意味合いやインスピレーションで自分にピッタリの青い宝石を探してみてはいかがでしょうか?

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