清らかに光り輝く~6月の誕生石  真珠とムーンストーンについて-後編-

ジュエリー

前回は6月の誕生石「真珠」についてご紹介しました。

今回は6月のもう一つの誕生石、「ムーンストーン」について引き続きご紹介します。

月の石ムーンストーン


真珠が月の雫なら、ムーンストーンは月の煌めきとパワーをとじこめた「月の石」として、古代より信じられてきました。
乳白色の内側から放たれる優しい輝きは、月の満ち欠けによって微妙に変化させると言われています。

鉱物の中でも非常に広範囲な“長石”というグループに属し、和名は「月長石」と言います。
夜空を照らす月光のごとく、乳白の優しい色合いですが、オーソクレース(正長石)を主とし、アルバイト(曹長石)を含むものをいいます。
この二種類の長石の層が重なり合って、カボションカットの内部に光の反射と干渉が起こり、幻想的な光の “シラー効果”(ドイツ語の きらめき が語源) が見えるのが特徴です。
背景が無色であると青色閃光を放ちます。
ムーンストーンには、乳白色をベースにオレンジ、緑、グレーがかったものなどの色調が存在します。
お求め易い価格なのも人気の一つですが、中でも元々はスリランカで採掘された半透明でキズがなく、はっきりとブルーのシラー効果のあるものが、「ロイヤルブルームーンストーン」と呼ばれ、ブルームーンストーンの中でも特に希少性が高くなります。

現在では、スリランカのブルームーンストーンの鉱山は1980年代にすでに採掘が終了し、本来のブルームーンストーンはもう採掘されていないのが現状です。
その代わりに、ムーンストーンと同じく長石の仲間のペリステライトやラブラドライトという鉱物がブルームーンストーンとして流通しています。
石の内部に同様の青いシラー効果が見られるため、今ではこれがブルームーンストーンと呼ばれるようになりました。
ムーンストーンには色の違いでいくつかの種類がありますが、それらは鉱物の種類で分けられたものではなく、流通の際の色の違いによる名称の分け方のようなものだと考えられます。

恋を叶える神秘の石!?

石言葉は真珠に似て「健康と長寿」「富」「災い除け」に加えて、恋人たちの石とされることから
「恋の予感」「愛の象徴」など。
ロマンティックな名前の通り、恋の願いを叶えてくれる石として、特に若い女性に人気のある石です。

月が満ちる時、ムーンストーンの光も広がり、その間に想いを寄せる異性にこの宝石を贈れば恋を成就することが出来ると信じられているのです。
愛の行く先をも照らし導いてくれるなんて、素敵な演出をしてくれますね。
また、「満月の夜に口にくわえると自分の未来が見える」と言われていた興味深いエピソードもあります。
中世ヨーロッパでは恋人への最高の贈り物とされ、互いに贈り合い、愛を深めたのだとか。

古くより月は「女性性の象徴」であると言われ、女性をサポートしてくれるお守りとしても親しまれてきました。
女性特有のイライラやストレスを緩和し、心に安らぎを与えてくれると言われています。
また、ムーンストーンの光が闇の悪霊を祓い旅人を守ると信じられ、「旅人の石」と呼ばれているそうです。

女性性を司る6月の誕生石

月の光に似た6月の誕生石「真珠」と「ムーンストーン」について、2週に渡ってお届けしてきました。
白色の宝石は、平常心をとり戻し、心に安らぎと平和を引き寄せる効果があると言われています。

人間の身体にも影響があると言われている月の満ち欠けは、宝石の輝きまでも変化させるなんて不思議ですね。

真珠とムーンストーンは性質こそ全く異なるけれど、月光を閉じ込めたかのような柔らかく穏やかな輝きは同じ。
その日の気分で身にまとい、ロマンティックな気分に浸りながら穏やかで力強いパワーを味方につけてはいかがでしょうか?

そして…
まだまだ今後も、テレワークの継続や、オンラインで友人に会う機会も多いのでは?
自宅でも “仕事スイッチ” “女子力スイッチ” を入れるために、顔周りのジュエリーは強い味方。
顔周りに白いアイテム…
まさに柔らかい光沢を放つ真珠やムーンストーンは、さりげない上に、小さなレフ板効果も期待できます。
なかなかスイッチの切り替えができない日でも、画面越しでもサマになり、なんだか気持ちもアガルので、是非お試しくださいね。

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