壊れたまましまい込んでいるネックレスやピアスや、お母様やお祖母様など大切な方から譲り受けた指輪を、今の自分に合うデザインで身につけたい。
そんな想いをかなえることができるのがジュエリーリフォームという選択肢です。
ですが、ただ闇雲に新しいデザインに変えるだけではなく、宝石それぞれのカットがもつ“個性”を活かすことで、より魅力的なジュエリーに変身しもっとお気に入りの1本になることでしょう。
今回は、宝石の「カットの個性」に着目し、それぞれにぴったりのリフォームアイデアをご紹介します。
宝石のカット別!ジュエリーリフォーム例
宝石の形や輝き方にはそれぞれ個性があり、カットに合ったデザインを選ぶことがリフォームの成功の鍵となります。
セッティング次第で、より美しく、より自分らしいジュエリーへと生まれ変わらせることができます。
ラウンド・オーバルカット~光を味方にした軽やかさ
丸みのあるラウンドカットやオーバルカットは、光を内部で反射させるブリリアントカットが特徴。
この輝きを活かすなら、カップ爪(光穴のある石座)がおすすめです。
石の裏側からも光を取り込むため、透明感ときらめきがより一層引き立ちます。
カップ爪は石座の高さを抑えられるので、
「指輪の石座が高くて、引っかけたりぶつけたりしてしそうで身に着けづらい」
といったお悩みも解消できるセッティングです。
カボションカット~やわらかな曲線を包み込む
表面がつるんとしたカボションカットは、落ち着きのある光沢感と天然石の風合いを楽しめるのが魅力。
このナチュラルな美しさを際立たせるのは、フクリン留め(覆輪留め)。
宝石の輪郭を金属でぐるりと包むことで、石をやさしく保護しつつ、すっきりと上品な印象になります。
オパールやムーンストーンなど、柔らかな石質にもぴったりの留め方です。
スクエア・エメラルド・バケットカット~シャープなラインを際立たせる
角のある直線的なカットは、知的で洗練された印象を演出してくれます。
特に人気なのがスクエアカットやエメラルドカット、バケットカット。
この直線美を活かすなら、平打ちリング(フラットなアーム)との組み合わせがおすすめ。
シンプルでありながら、凛とした存在感を放ちます。
また、香水瓶の蓋のような立体的なバチカンをあしらったペンダントにすれば、
クラシックな雰囲気と現代的なエレガンスが融合したデザインに仕上がります。
小粒の宝石も活かせるジュエリーリフォームアレンジ例
リフォームでは、主石(メインストーン)だけでなく、小さな宝石(メレダイヤなど)も活用できます。
中石を引き立てるジュエリーリフォームアレンジ
小粒の石を脇石として左右に添えることでセンターの宝石がより際立ち、全体のバランスが整います。
また、空いたスペースに数石を並べてリングアームやバチカン部分に配置することで、さりげなく華やかさや動きをプラスすることも可能です。
中石の魅力を引き立てつつ、全体に統一感と個性を持たせるアレンジとして人気です。
フレームのような余白を活かす、軽やかなリフォームアレンジ
たとえば、小さな石を「額縁」のように囲うフレーム風の地金枠にあしらうことで、
石そのものの色や存在感が際立つ、アートのようなジュエリーに仕上がります。
空間(余白)をあえて残すデザインは、重たくならず、肌になじむ洗練された印象に。
ペンダントやブローチなどで人気のあるスタイルです。
自然や天体をモチーフに~自分だけの世界を宿すジュエリーリフォームデザイン
さらに人気が高まっているのが、植物モチーフや天体モチーフのジュエリーに小粒石を組み込むリフォームです。
リーフやつるのような植物のラインに沿って石を点在させたり、
月・星・太陽などのモチーフの中に自分の誕生石や家族の石を散りばめることで、“自分の物語”を表現するジュエリーとして仕上がります。
元のジュエリーに複数の小粒石が使われていた場合でも、新しいデザインに生まれ変わらせることが可能です。
宝石ひとつひとつにストーリーがあるからこそ、できるだけ多く活かしたいという想いにもお応えします。
あなたの宝石に、ふさわしい「次のかたち」を
ジュエリーリフォームは、単に見た目を変えるだけではありません。
宝石の形、色、素材、そして想い出を大切にしながら、今のあなたに合う形にアップデートするプロセスです。
「この石にはどんなデザインが似合うの?」「素材は何がいい?」
そんな疑問にも、経験豊富なスタッフが丁寧にご相談を承ります。
世界に一つだけの、新たな輝きを、ぜひ一緒に見つけてみませんか?