眩い輝き4月の誕生石 ダイヤモンドについて

ジュエリー

土の上を色とりどりの花々が彩り、やわらかな緑が芽吹き始める はじまりの4月を迎えました。
植物たちも穏やかに降り注ぐ 光 がなくては、より美しく発色して見えません。
光の透過や反射で人の目が色を認識するからです。
ダイヤモンドの美しい点も同じく光の反射(屈折率)です。
地球上の万物の中でも最も硬く、類まれな光沢と極上の輝き、その美しさは、宝石の中でも最も価値が
高いと言われています。
ダイヤモンドは同じダイヤモンドでなければカット(研磨)することができないということから、

「diamond ・ cut ・ diamond」 = 「智者同士の戦い」

という西洋の諺が生まれたほど硬い石です。
そのことからもダイヤモンドの名前の由来は、ギリシャ語の「アダマス」(征服されざる者)何者も侵すことができないという意味からきています。
古くから魔除けや、護身用として身に着けられてきましたが、永遠に変わらない硬い絆、ピュアな愛といったロマンティックなパワーを秘めているのです。
世界中の女性の憧れの宝石、4月の誕生石ダイヤモンドについてもっと知りたくありませんか?

ダイヤモンドの歴史


人間がダイヤモンドに出会ったのは今から約3千年前のことと言われています。
始まりの頃は、まだ今のようなダイヤモンドの “特別な美しさ” には気づくことはできず、その “硬さ” を利用した歴史があります。
発見から長きに渡って、紀元前に多くのダイヤモンドの産出国であったインドではダイヤの硬さを利用して岩や石を削り、数多くの美しい宮殿や寺院といった文化遺産を残しています。
その後、15世紀半ばになってからベルギーのアントワープでダイヤモンドの研磨技術が発明されたと言われています。
そのあたりから美しい宝石として認知されるようになり、ヨーロッパでは古くからダイヤモンドを富や権力の象徴、女性の美を高める装飾品として大切にされてきました。

しかしながら、日本でのダイヤモンドの歴史は浅く、普及され始めたのは江戸時代の幕末の頃だと言われています。
ただし、一般にダイヤモンドが出回るのにはまだほど遠く、広く知れわたるようになったのは、明治時代の文明開化の頃だそうです。
礼服が和服から動きやすい洋服になっていき、気軽に身に着けられる指輪が流行していきます。
当時の昭憲皇太后皇であった一条美子様のヨーロッパから輸入されたダイヤモンドのティアラやネックレス、大臣夫人がパリで購入した1カラットのダイヤモンドリングなどは、女性達の羨望の的でした。
鹿鳴館に集まる上流階級のご婦人方はこぞって身に着けるようになりましたが、贅沢品の象徴であった
ダイヤモンドは、一般庶民たちにはまだまだ高嶺の花でした。
近代になり高度成長期を迎え1964年に東京オリンピックが開催されると、人々の所得は膨れ上がっていきました。
生活はより豊かになりましたが、ダイヤモンドは庶民にとってはまだ手が届かず、それよりも生活に密着した電化製品を買いそろえる方が一般的でした。
そんな時、日本人の価値観を覆す広告が駆け巡ります。
「婚約指輪は給料の3か月分」 というテレビや映画館で展開されたコマーシャルです。
仕掛けたのはダイヤモンドの採掘・取引を行っている「デ・ビアス社」のキャッチコピーでした。
その効果は、瞬く間に日本中に広がり一般的な常識にすらなっていきました。
婚約指輪と言えば、真珠や誕生石が主流でしたが、インパクトのある宣伝効果が功を奏し、80年代になると婚約指輪の70%がダイヤモンドになりました。
ダイヤモンドの永遠の輝きとその硬度は “永遠の固い絆” “清浄無垢” として、婚約指輪にはもってこいのジュエリーだと人気に拍車がかかったのです。
その後も「デ・ビアス社」は、
結婚10年後に贈る「スィートテンダイヤモンド」、
過去・現在・未来を表す3つのダイヤモンドが連なる「トリロジーダイヤモンドネックレス」などをプロモーションし、女性の心をつかみました。
現在では小粒のダイヤモンドのピアスや、メレダイヤが散りばめられたハートのリング、クロスのペンダントなどカジュアルなダイヤモンドジュエリーも多く存在し、誰でも気軽に身に着けて楽しめるようになりました。
結婚指輪においても地金だけのシンプルなものではなく、さりげなく一粒ダイヤを留めたものや、全周にとぎれなく同サイズ、同カットのダイヤモンドを留めた永遠を表す豪華な「エタニティダイヤモンドリング」も人気があります。
こうして日本において眩い輝きを放つダイヤモンドは、誰からも愛され宝石の中でも特別な地位を築いていったのです。

▲スィートテンダイヤモンド


▲トリロジーダイヤモンド

ダイヤモンドの評価について


ダイヤモンドの評価は、4Cと呼ばれる基準で判断されます。

ダイヤモンドは、20世紀半ばまで評価に関する基準が曖昧でした。
宝石鑑定機関で名高いGIA(米国宝石学会)が、ダイヤモンドの品質評価の基準 4C を生み出し、
国際的資産価値基準として受け入れられました。
ダイヤモンドの基準が世界共通に統一されたため、あらゆるダイヤモンドの品質を評価できるように
なったのです。
このおかげで、ダイヤモンドを購入するお客様も正確な知識をもてるようになりました。


0.17ct以下の小粒のダイヤモンドはメレダイヤモンドとよばれ、色石などの宝石を際立たせる際の脇石(飾りダイヤ)として取り扱われます。

基本的にダイヤモンドは、4Cに基づいて無色透明なほど価値が高いものですが、
中にはファンシーカラーダイヤモンドと呼ばれる特別なダイヤモンドも存在します。
ファンシーダイヤモンドにはピンク、ブルー、グリーン、イエロー、レッドなど様々なカラーが存在し、希少性の高さから宝石商たちも世界中を飛び回って買付けているといいます。


▲ファンシーダイヤモンド

はじまりと希望の誕生石


婚約指輪の慣習は、古代ローマ時代からあったと言われています。
古代ギリシャでは、左手の薬指は心臓と太い血管でハートに直接つながっていると信じられていた
のだそうです。
愛する男性からの意を決してのプロポーズ、箱の中には光り輝くダイヤモンドリング。
人生において格別な瞬間ですね。
どんな困難にも立ち向かえる強固な力と一途な輝きが、これからの二人の門出を強いエネルギーで
守ってくれることでしょう。
月日が流れ…たとえ結婚生活もマンネリとなり、会話も弾まなくなったご夫婦も、
ダイヤモンドがきっと解決してくれます。
世の男性のみなさま! 女性の 「気持だけで嬉しい」…なんて言葉を真に受けないでくださいね。
お互いに忘れかけていたピュアな心を取り戻してくれるはずです。

門出と言えば、大学への入学や就職祝いに親から子へとプレゼントするのも素敵です。
学問や仕事に前向きに立ち向かえるのではないでしょうか。ちょっと高価ですが一生の宝物に
なりますね。
その逆で、初めて就職したときのボーナスでお母様への感謝のプレゼントも素敵です。
ダイヤの大きさは様々なので予算に合わせて選べますね。

また日頃、仕事を頑張っているあなたは、自身へのプレゼントにちょっぴり奮発してダイヤモンド
ジュエリーを手に入れるのも良いかもしれません。
自身を奮い立たせ、仕事をがんばる原動力になるのではないでしょうか。

日本では4月は新しい生活をスタートする節目の月です。
古では桜の開花とともに稲作作業を始めた日本人にとって、4月は秋までの実りと豊作の無事を願う
特別な月でもありました。
今回はむずかしい話はさておき、4月の誕生石ダイヤモンドについてわかりやすくまとめました。
その永遠の輝きは、あなたの力強いパワーとなり、何かを始めるやる気と相まって不安を取り除き、
優れた知力が備わる精神性の高い宝石であるということがおわかりいただけたのではないでしょうか?
誕生石ではない貴方も、ダイヤモンドジュエリーと宝石言葉を味方に、キラキラと光り輝く日々を
楽しんでみてはいかがでしょうか。

ライター:綺羅子

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