カボションカットの宝石~特殊効果と色を際立てるカット~

ジュエリー

春の訪れと共にやってくるキリスト教の「復活祭」イースター。

イースターとは、イエス・キリストの復活を記念する日です。イースターは、春分の日の後の最初の満月の日曜日に祝われます。
この日は、キリストが十字架にかけられ、死んだ後に三日目に復活したとされる出来事を記念するもの。
キリスト教においてはクリスマスと同様に重要なイベントであり、教会での特別な礼拝や祝祭が行われます。
また、誕生・復活を意味するイースターエッグや子孫繁栄の意味を持つイースターバニーにちなんで、欧米では卵やうさぎモチーフのお菓子が店頭に並び、春の訪れを彩ります。

日本ではクリスマスやバレンタインほどメジャーなイベントではありませんが、「イースターエッグ」は見聞きしたり幼い頃に作った事がある方もいらっしゃるかもしれませんね。

今回はイースターエッグにちなんで卵の様になめらかでつるんとした質感が特徴のカボションカットの宝石についてお話したいと思います。

カボションカットの宝石とは?ファセットカットとの違い

カボションカットとは、宝石の表面がドーム状になっているのが特徴で、鉱物が持つ色や模様を強調するカッティングスタイルのこと。
「宝石」と聞くと多くの方が思い浮かべるのはファセットカットと言って、表面に多数の平面(ファセット)を刻んで光を反射させることでまばゆい煌めきを引き出し、宝石の持つ輝きを強調するカッティングスタイルの方ではないでしょうか?

カボションカットの宝石は、華やかな煌めきを持つとは言えないものの、石そのものの色味を楽しめたり、カボションカットだからこそ引き出せる宝石の様々な特殊効果があることも魅力のひとつと言えるでしょう。

世界最古のカット?カボションカットの語源と歴史について


語源は当時のフランスの一部地域で使われていた言語で「頭」を意味する「caboche」が由来とされている説や、ラテン語の「カボ(頭)」が由来とされている説など諸説あると言われています。

カボションカットは世界最古のカッティング技術とされており、その起源は古代にまで遡ります。
特に古代エジプトにおいては、装飾品にカボションカットのルビーやサファイアが使用されていたのだそう。

また、カッティング技術のバリエーションが増えてきた中世ヨーロッパでも引き続き高い人気を誇り、富と権威を示す多くの宝飾品を彩りました。

カボションカットで楽しむ宝石の特殊効果


見る角度や光の当たる角度によって違った見え方をする宝石があり、カボションカットはそれらの特殊効果を際立てます。
例えば、ムーンストーンはカボションカットによって月の光を反射するような幻想的な輝きを放ちます。
また、オパールもカボションカットによって、遊色効果が際立ち私たちの目を楽しませてくれますよね。
そんなカボションカットで際立つ特殊効果をご紹介いたします。

キャッツアイのシャトヤンシー効果


キャッツアイは、縞模様や光の反射によって、猫の目のような光沢を放つことが特徴です。
シャトヤンシー効果は、宝石の中に微細な繊維や結晶が配列されていることによって生じます。光がこれらの構造に当たると、独特のラインが現れ、宝石の角度によって猫の瞳孔が開いて閉じるように見える効果を生み出します。

オパールの遊色効果


オパールは、内部の微小なシリカ球や二酸化ケイ素の層が光を反射・屈折させることで、虹色の輝きを放つことがあります。この遊色効果は、光の波長が分散されて虹色のスペクトルが現れることによって生じます。オパールが動くたびに、色とりどりの光がきらめき、美しい幻想的な輝きを見せます。

ムーンストーンのシラー効果


ムーンストーンは、内部の微小な層状構造が光を拡散させ、青や白などの淡い色合いを放ちます。このシラー効果は、光が層状構造に当たると、光の反射や屈折が起こり、宝石表面に幻想的な青い光沢を生み出します。
ムーンストーンが動くたびに、神秘的な青い光が浮かび上がりますよね。

アステリズム効果(スター効果)


アステリズム効果は、宝石内部の微小な繊維や結晶が特定の方向に配列されていることで、星のような放射状の模様が現れる効果です。特にルビー、サファイア、スターサファイアなどが有名です。

これらの特殊な効果は、宝石の種類や構造によって異なり、それぞれが宝石の美しさや魅力を引き立てる役割を果たしています。

不透明石・半透明石


特殊効果とは異なりますが、ターコイズやラピスラズリなどの不透明石や翡翠など半透明石もカボションカットを用いられています。
ファセットカットのような煌びやかさはありませんが、水滴を思わせるツヤ感と存在感ある色味は普段着に少し個性を足したい時、カボションカットをあしらったジュエリーは身に着ける人を引き立ててくれるのではないでしょうか?

カボションカットの宝石におすすめのジュエリーリフォーム枠

最後にカボションカットの宝石におすすめの弊社オリジナルジュエリーリフォーム枠をご紹介いたします。
「Happy Switch」 シリーズ 【Aromatic gems】

リリース以降、お客様に大変ご好評いただいている こちらのリフォーム枠。
お手持ちのカラーストーンや丸珠が 「大きすぎてリングとして着けにくい…」
「派手じゃないかしら?」 という方には、まずはペンダントトップにするのがオススメ。
大きい石ほどシンプルに仕上げた方がスタイリッシュにまとまり、日常使いしやすくなります。
また、香水瓶をイメージしたこのシリーズは大人の女性にピッタリ。
気分がアガルジュエリーに変身します。

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